もし万が一、湿度と温度と標高などの周囲の環境を常に一定に保つことができるのであれば、この100 SMOOTHエンジンのEFI(電気制御式インジェクション)採用モデルとキャブレター採用モデルでは性能にはそれほど差はありません。 しかしこのクローズドループのEFIシステムの魅力は、稼動することで発揮されます。 このシステムは常にエンジンを監視し、その時の環境や状況に応じて自動で最適の調整をします。 EFI採用エンジンとキャブレター採用エンジンのパワーの差を感じることができなくても、 もし高地でバイクに乗る機会や、調整した日よりもはるかに暑い日に走る機会があれば、EFI採用エンジンはなんなくキャブレター採用エンジンの性能を上回るでしょう。 (自分でキャブのジェットを持ち歩き、こまめに交換する場合は別として。) 世界トップレベルの信頼性、そしてパワーと快適性。 我々の言う「信頼性」とはエンジンの寿命だけを指すのではなく、車両本体とそこに取り付けられた全てのものを指します。 内部を改良された「100 SMOOTH™」という商標を持つこのエンジンは100cu.in.に変更され、無理のない110 lbsのトルクを誇ります。 4インチ×4インチ(101.6mm×101.6mm)のボアストロークは製造販売の独占権を取得した圧縮比を持ち、カムのタイミングや往復運動を新設計することで、厳しい法規制をクリアしながらも驚くべき円滑性を実現しました。 このエンジンは外見的には他のS&S スーパーサイドワインダーエンジンに似ていながらも、振動の少なさという点で圧倒的に優れています。 振動の強さはライダー・車両どちらにとっても敵でありますが、この振動の強さは乗りなれないライダーにも疲れをもたらします。 エンジンの振動をカットすることにより、潜在的な問題までをも解決することができます。
ベノムシリーズは2002年に開発を開始し、大きなシングルラジアスダウンチューブと 有名なVenomスイングアームを備えた先進的なフレームデザインで、業界の水準を高めました。 Venomフレームの開発にあたって、BBCでは「Prostreet」モデルが何のためにあるべきかを考え、デザインしました。 停まっている時ですら堅牢で速いバイクに見えるように作り上げています。 Venomフレームは現在のBBCのフレームの最終形とも言えるものであり、 これはBBCのバイクの中でも最も扱いやすいフレームということです。 このフレームが車輌自体の美しさと信頼性の基礎となっています。 フレームはデザイン・製造ともにビッグベアチョッパーズ内の熟練工によって行われています。 全てのフレームのパーツ(例:ネック・サイドプレート・トランスミッションプレート・アクセルアジャスター等)はCNCで精密に作られており バックボーンには6.3mm厚・直径3.8cmの鋼管を、 フレームの残りの部分には4mm厚・直径2.9cmの鋼管を使用しています。 BBCでは当社のフレームに使用できる最高の鉄素材を使用しています。 全てのフレームは100%TIG溶接されており、美しさと強度と確実さを兼ね備えています。 私たちはこのフレームには永久保証をするだけの信頼性があると確信し、 新規購入時のオーナーに限り、ライフタイム保証を設定しています。
フレーム同様、タンクとフェンダーは自社工場にてデザイン・製造されています。 タンク・フェンダー等はフレームと本来一緒のものという考えのもと、 塗装やキットバイクとしての出荷の前にまず車両を組み上げています。 フェンダーに使われている鉄材は12ゲージ、タンクに使われている鉄材は14ゲージと頑丈で タンクはすべて圧力テストに合格しており、フェンダーはコンピューターカットされています。 タンクからの漏れ、フェンダーのひび割れについては購入者本人に限り永久保証致します。
デザイン・製造を自社工場にて行い、フルメッキされたフロントフォークは美学を感じる美しさで、高圧にも耐えます。 ビッグベアチョッパーズの刻印の入った6°のトリプルツリーは「スムースマウント方式」を採用しており フォークの上部先端はフォークもアクスルナットも隠されたように、フラットなデザインになっています。 「ヒドゥンアクスル」はナットのないタイプのアクスルで、非常にスムーズな仕上がりになります。 フレームとフロントフォークに関しては、トレール長のスイートスポットにフロントホイールが着地するよう計算しています。 このことにより、フロントフォークの脱落や高速走行時のふらつきを防ぐことができます。
BBCでは独自のデザインのホイールを8セットご用意しました。 伝統的な鍛造アルミニウムよりも強度のある素材を使用し、高い技術レベルで鋳造しております。 このホイールを止めるのはPerformance Machine製のバフ仕上げの4ピストンキャリパーです。 リアのドライブとブレーキの配置はプーリーの後ろ側にあるブレーキローターを隠し、 ホイール自体のデザインを見せるようにホイールの左側がオープンになっています。 これによってバイクのデザインにカスタム車らしい印象が加わります。
他のメーカーの多くがコストダウンの為に簡素化する部分を、BBCでは手を抜いていません。 実際に我々はパーツの組み合わせなどのバイクの製造過程で できるだけ価格を抑えながらも最良のバイクを作り出すという信念のもとに 全てのチョイスにこだわっています。